大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 卑罵語

とろい

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私:形ク「とろい」は飛騨方言では、愚鈍である・動作が鈍い・まぬけだ、というような意味の卑罵語だ。名古屋を代表とする東海地方の方言といってもいいだろう。先ほどは生成AIに・・・「とろい」は、漢字で書くと「鈍い」となります。これは、元々「鈍(とろ)む」という動詞が変化したもので、動きや反応が遅い、頭の働きが鈍いといった意味で、全国的に使われる標準的な日本語です。・・・の返事をいただき、思わず目が点。明らかな間違いだろう。
君:あなたの考えは。
私:ほとんど全ての方言には文語の歴史があり、形クとろし「蕩」が角川古語大辞典にある。つまりはかつての中央語。ただし、現代において「とろい」は放送禁止用語に近く、現代人が一般的に用いる事はない。つまりは共通語であっても標準語たりえない。一体全体、生成AIには「標準的な日本語」の意味が判っているのか。AI君には国研の白河調査の文化的意味を知ってほしい。
君:ゴチャゴチャと書かないで、ひとことで説明してくださらないかしら。
私:卑罵語は言うならばすべてが共通語。いきり立って話せば、怒っているんだぞ、の気持ちは何の言葉を使っても相手に通じるでしょ。
君:要は卑罵語は共通語につき、方言ではないとおっしゃりたいのかしら。
私:違います。逆です。卑罵語は標準語ではあり得ないので方言です、と申し上げたい。いわば、共通語だけれど方言、それが卑罵語。
君:ほほほ、文字言葉と話し言葉の違いという事ね。文字言葉では感情表現に限界があるものの、話し言葉では感情が伝わるので意味不明の方言であっても共通語の機能を持っている、という事を仰りたいのよね。 ほほほ

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