大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法・包摂関係
語族
私:さあ寝ようと思ったが、なにかひとつ書かねば、ふと思いついた事を書く事にした。
君:ちょっとネタ切れという訳ね。
私:うん、くだらない内容と言ってもいいが、数分ほど書こう。文法語の「上位語・下位語」のあたりを整理していてフト思った。
君:例えば四つの単語「ヒト、ウマ、イヌ、動物」の場合、「動物」が上位語で、残り三つは「下位語」ね。
私:うん。次は単語は単語でも、「英語、仏語、インド語、日本語」の場合はどう。
君:日本語は国語であり、他の三つは外国語。
私:そのような考えが一般だが正解は「「英語、仏語、インド語」が印欧語族で、「日本語」は非印欧語族だ。日本語はアルタイ諸語にも分類される孤独な言語で、ルーツがハッキリしていない。わかっているのは「日琉祖語」という概念で、四島の言語が「日」、沖縄中心とした南西諸島の言語が「琉」、つまり日本人は太古の時代から一つの国土に一つの言語という民族だが、更に古代・太古の朝鮮半島に proto-Japonic という絶滅言語があったのでは、という説が浮上してきている。
君:「英語、仏語、インド語、日本語」の場合という問いに関しては四つの言語は共に下位語であり、上位語としては「人類の言葉」というような意味合いね。
私:その通り。つまりは「上位語・下位語」という文法用語は言語学、つまり人類の全ての言語を対称とする学問、でいうところの語族関係にも当てはまるのじゃないかな。

君:こういう図をいつまでも見飽きない人と、一目見ただけで拒絶反応の人と、人間はふたつに分類されるわね。
私:ついでにこんなのはどうだ。
君:何が何だかわからないというか、グロテスクな絵ね。
私:これこそ印欧語族という概念を見事に表現した絵だ。百の説明よりもひとつの絵、とはよく言ったものだ。方言学に戻ろう。飛騨方言の歴史は畿内方言の歴史と同じです。つまりは両方言ともに日琉祖語という上位の言語に対して下位の言語という事。
君つまり下位の言語をいくつか比べて歴史をさかのぼれば、同じ共通祖先の言語、つまり上位の言語にたどり着くであろう、という言語学のセントラルドグマを佐七君は方言に当てはめて考える、という事ね。言い換えれば、全国各地の全ての方言がわからないと飛騨方言の立ち位置がわからない。
ほほほ