大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム
すなづけ酸菜漬、しなづけ品漬
私:漬物にご興味ある方はどうそ。飛騨の特産品に高山市高根町の「すなづけ酸菜漬」がある。岐阜県庁の公式発表という事で、信頼できる情報。伝統的発酵食文化を科学でパワーアップという感じだね。もう一方で良く知られているのが飛騨の「しなづけ品漬」。
君:それがどうかしたの。塩を使わないのが酸菜漬、使うのが品漬という事かしらね。
私:確かにそのような違いはあるかも。このサイトで問題としたいのは音韻。つまりは国語教室。
君:日本語の音韻という観点からすると「すな」は砂で決まりね。それ以外の音韻はあり得ないわ。つまりは「すなづけ酸菜漬」というのはかなり奇異な響きで、漢字の表記も当て字っぽいわよね。
私:両語は古語辞典にも日国にも方言学大辞典にも情報が無い。両語は飛騨の俚言だ。アジアの食文化という観点から、酸菜(Suān-cài スァンツァイ)は中国や台湾の冬の保存食だそうで、この字の影響かな。真相は闇の中。「しなづけ品漬」の由来については、土田吉左衛門「飛騨のことば」には、各種の品々が入っているのでこの称がある、との説明だが、これは土田先生の私見でしょう。
君:要するに佐七君は何を言いたいのかしら。
私:「すなづけ」「しなづけ」両語の語源は不明である、と申し上げたい。また敢えて大胆な仮説を述べさせていただくとすれば、方言学ではよくある現象にて、両語はおそらく同根。
君:なるほど、それも佐七君の私見ね。
ほほほ