大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

たばる(食べられる、ありがたく格納しておく)

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私:「たばる」については、あちらこちらのコーナーに気ままに書いてきた。ここに総集編のような形で情報を公開したい。以下の通り。as of this writing 2022/7/6
  1. 下二段・一段活用の五段化
  2. 可能動詞
  3. 同音衝突
  4. 飛騨方言における四段動詞の可能動詞化・ら入れ言葉
  5. 飛騨方言における下一動詞の可能表現
  6. 飛騨方言に特有なラ行三拍動詞
  7. 可能動詞
  8. 飛騨方言の可能表現
  9. 飛騨方言・したる、の音韻
  10. たばる(食ばる、貯る)・飛騨方言の同音衝突
  11. いいなれる(=いいなさる)
  12. 飛騨方言の下一段動詞の五段化可能表現
  13. くらつける(=殴る)
  14. くた
  15. つくばる(=すわる)
  16. ハ行四段・やわう、の未然形
  17. 「おぼわる」のパウル説
  18. 上二段活用と下二段活用
  19. 四段活用と五段活用、その三
  20. 可能表現
  21. 飛騨方言動詞の可能表現
  22. 飛騨人の珍発明・たばる
  23. たばる・飛騨方言
  24. かたがる

君:なるほど、随分と書いたわね。
私:そうだね。知らぬ間に、という事だ。毎日、気ままに書いている。ジャンルも手あたり次第という事。音韻、文法、同音衝突、等々。
君:語源という事に絞って、簡単にひと言で要約してね。
私:まずは基本中の基本、現代飛騨方言としては他ラ五(他動詞ラ行五段)「たばる食」と他ラ五「たばる下賜」の二つの動詞があるという事。前者は他下一「食べる」の可能表現。後者は敬語のひとつ・尊敬語。要は「あたふ与」の尊敬語だ。
君:古語的にはどうなの?つまりは語源は。
私:他ラ五「たばる食」の語源は他バ下二「たぶ食」の可能表現「たべらる」じゃないかな。他ラ五「たばる下賜」の語源は他バ四「たぶ賜」の受身形「たばる」じゃないかな。蛇足ながら四段動詞には「る」、四段以外は「らる」で、奈良・平安時代の助動詞。他動詞から新たなる他動詞が生まれた例。
君:なるほど。古語動詞に於いても、現代語飛騨方言に於いても、共に同音衝突しているのね。
私:要はそういう事。会話の文脈で判断すればよい。例文は、「たばるんじゃが、うたていもんでたばっとくんじゃさ」。意味は、食べようと思えば食べられるが、もったいすぎて食べないで大事に保管しておく。これが瞬時にわかる人は飛騨方言理解度がA級だ。
君:なるほど。逆は有り得ないわね。大切な頂き物だけれど、ええい食べちゃえ、という意味ではないのよね。ほほほ
私:勿論だよ。飛騨の人達でそんな不届きな人っていないでしょ。
君:いらっしゃらないわよね。ほほほ

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