大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

いばる(2)(=けむる)

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私:囲炉裏端での不完全燃焼「くすぶる」を飛騨方言で自ラ五「いばる」とか言う。ここで問題となるのが自ラ五「いばる威張(=威勢を張る)」との同音異義語問題。
君:それは困るわね。アクセントも同一かしら。
私:いや違う。「いばる威張」は中高三拍(起伏)のアクセントで飛騨方言「いばる燻」は平板。つまり共通語「威張る」と飛騨方言「いばる燻」は同音語だが、異アクセント・異義語だ。
君:でも一回聞いただけで判別できるかしらね。「威張る」は重要動詞よ。
私:その通りだ。実は共通語「威張る」の事を飛騨方言では「いさる勇」と言い、こちらも平板動詞。従って飛騨方言の「いばる燻」と「いさる勇」は同アクセント語なれど、異音・異義語。
君:なるほどね。つまりは聞き慣れが必要という事ね。
私:そうだね。例文としては、おらんどこの三歳の孫ぁ囲炉裏がイバッとるどこで、イサッてまって火をテムズリしてまって、はや、どもならんさ。
君:訳すと、私の家の三歳の孫は囲炉裏が煙っている所で、威張ってしまい火をオモチャにしてしまい、もうはやくも、どうにもなりません。 ほほほ

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