大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

まる(=大小便をする、放屁する)

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私:用を足す事とか、オナラをする事を飛騨方言では他ラ五「まる」で表現する。アクセントは頭高。
君:共通語としては廃れてしまっているけれど、和語動詞のひとつなのよね。
私:その通り。動ラ四「まる放」。古事記に記載があるし、万葉集16、3832、宇治拾遺5 11にも確認できる。もっとも和語動詞としては用を足す事に意味は限定されているようだ。全国の方言になっている。オナラをする、と言う意味は各地の方言にのみみられる、という事らしい。つまり多義語化。
君:子供用の持ち運びできる便器の事を「おまる」というのは、ここから来ているのかしらね。
私:もっともな考えだ。かの大言海にはその説が記載されているので大槻文彦を魅了した説には違いない。但し、俗語的解釈というかも。民間語源じゃないかな。更には、これが女房詞から来ているのかも、と考えるのも明らかな間違いだ。女房詞で「おまる」は、ひとつは腰の事、もうひとつは団子の事、この二つの意味。形からの連想だね。
君:女性のお名前でマリコ、これは少し考えてしまうわね。
私:気にしなければよい、それだけの事だけれど、別の例としてはユリアという名前もある。Urea はラテン語で尿素の事、ユリア樹脂は尿素樹脂とも訳される。
君:でも欧米名にあるわよ。
私:英語では Julia Julian だからアールとエルの違いだから問題にならないね。日本語の音韻として問題かな、と申し上げたい。世界は国際化している。命名は欧米人のセンスにもあっているか、という視点が大切。クルエラなんて名前は悪魔くんレベルだね。
君:まるは丸に通じるから、とても響きの良い日本語と考えればいいのよ。例え飛騨方言等に残るにせよ、古代の動詞は関係ないわ。 ほほほ

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