大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 語源

けつまずく(=つまずく)

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私:例によって飛騨方言千一夜だが、無尽蔵に話題が思い浮かぶわけではない。今日は私にとっては反則技、「けつまずく」の語源について。方言学の話題そのものには違いないが。
君:前置きなんかいいから、飛騨方言「けつまずく(=つまずく)」という言葉がある事を思い出したのね。
私:その通り。ただし、これは飛騨方言じゃない。共通語だ。従って本来は当サイトの取り扱う範疇に無い言葉だ。ただしネットには、この言葉は僕たちの町の方言です、というような無邪気なネット発信がみられる事がある。学校での情報学習の一環なのだろうね。担任としては、生徒さん達に楽しんで作業をさせる、という教育的観点から四角四面の事は言わないというスタンスなのだと思う。
君:それでも「けつまずく」は現代語としては死語に近いので、方言としてもあながち間違いとは言えないわよ。
私:日国の記載は自カ五(四)「けつまずく蹴躓」だった。古典の文例は当然として、明治の文学あたりも。やはり、方言ではない。死語。
君:そうね。ところで、その記載で語源は明らかで、語源としては「ける蹴」+「つまずく躓」の複合動詞ね。
私:その通り。更には「つまずく躓」の語源は「つま爪」+「つく突」。こんな知識が得られたところで、人生は何も変わらない。それにしても、良い子の方言教室でどうして子供達はこの言葉を方言と感じてしまうのだろう。これが今回のテーマと言ってもいい。
君:えっ、どういう事かしら。
私:要するにエッチな響きだね。子供達は案外、「けつ尻」+「まずい拙」あたりを語源と捉えているのじゃないかな。
君:テレビアニメ・おぼっちゃまくん、の影響ね。いいなけつ。 ほほほ

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