大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

ぼぼ(多義語・古語へへ)

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私:飛騨方言「ぼぼ」は実は多義語だが、主に「赤ちゃん」の意味で用いられている言葉だ。今日はそんな話題。
君:赤ちゃん、人物画、の二つの意味については既に記載したわね。他にはあるのかしら。
私:その通り。飛騨方言に限っても「小さな丸い物」「かぶら蕪の根茎」「人形」などの意味でも使われる事があったようだ。方言資料には記載がある。
君:語源は同根と考えたいところね。
私:小さい物、可愛らしい物、と言う共通項がありそうだね。
君:多義語になるのは抽象名詞などじゃなかったかしら。赤ん坊とか、蕪とか、具象名詞そのものだけれど。
私:質問を変えよう。飛騨方言でも多義語である「ぼぼ」、これを全国の方言で考えるとどうなるかな。
君:なるほどね。相当な数の意味で使われているという事じゃないかしら。それも各地で様々な意味で。
私:とてもいい感をしているね。正にその通り。地域は割愛するが、瞳孔・ひとみ、もち餅、腫物、木や草の実、松かさ、鏡や水に映った影、植物・芋、魚、虫・かいこ、等々。
君:やはり小さい物、可愛らしい物、と言う共通項という事かしら。
私:それは実は言葉の表層なんだよ。種明かしと言えば、多義語である「ぼぼ」は何と或る共通の意味で広く全国で使われている。それは女子のあの身体部分を示し、言語学では卑語・淫語などとよばれているもの。公の場で語られる事はない。放送禁止用語といっても差し支えない。
君:ああ、なるほどね。飛騨の人達は「さるぼぼ」という言葉を平気でお話しなさるけれど、それらの地方の方々がお聞きになると思わず顔を赤らめるというシナリオね。
私:なんだ、わかっているじゃないか。左様でございます。
君:つまりはそのような意味で同根だったのね。
私:古語辞典的には「へへ」、これが語源でございます。
君:わかるわよ。その意味で用いる時は飛騨方言では濁音化するのね。 ほほほ

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