大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム ネオ方言

ネオ方言とは

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私:まずは「ネオ方言」の定義について。ここ
君:そんな事はいいから、簡単に、一言で要約してね。
私:学者の命は新しい概念を発見・提唱して学問を前に進めていくこと。1980代というのは方言学も結構、デッドヒートしていて、当時、東大の井上史雄先生が「新方言」で時代の寵児のような存在だったんだよ。ネオ方言の提唱者は真田信治先生、大阪大学文学部教授。つまりは彼は東大なんかに負けていられるかというお気持ちで「新方言」に対して更なる方言の進化形「ネオ方言」を提唱なさったのじゃないかな。
君:随分とぶしつけな書き方ね。佐七君の単なるゲスの勘繰りでしょ。失礼よ。だから、そんな事はいいから、ネオ方言を一言で説明してくださいね。
私:標準語の干渉のプロセスで、従来の伝統的方言(純粋方言)にはなかった新しいスピーチスタイル。この一言に尽きる。
君:それも判りにくいわね。もっとわかりやすく説明してね。
私:ほいきた。ぶっきらぼうな言い方で申し訳ないが、東京語は標準語あるいは共通語といってもいい。だから東京語が畿内方言に影響を受ける事は無い。但し、逆はおおいにあるでしょ。つまりは畿内方言が東京語っぽくなる。これがネオ方言。井上先生にとって致命的だったのは、関西圏の研究に手が及ばなかった事。真田先生にとってラッキーだったのは、彼は砺波のご出身で金沢大学だが、確か東北を経て阪大に返り咲いたという事かな。つまりは生粋の西側人間。だから彼は東京語の影響を受けてデフォルメする畿内方言の存在に気づいてしまった。
君:ワオ、ラッキーボーイね。つまりは東の井上(新方言) vs 西の真田(ネオ方言)の構図に持ち込む事に成功なさったのね。
私:まあ、そんなところだろうな。
君:まあ、そんな事もいいから、飛騨方言にひとつやふたつ、具体例がないかしら。
私:ある。ふふふ
君:いいから、サッサとお書きなさいな。
私:飛騨方言に「いいに」という言い回しがある。「いいのに」の短呼化。つまりは複合助詞「のに」から「の」が脱落した、それだけの事なのだけれど。
君:例えば、共通語「秋なのにまだ暑い」、これが「秋なに・・」と言っても飛騨では通じてしまうのかしら。
私:その辺は未確認。なにせ俺って飛騨を離れて50年なんだぜ。飛騨方言を話す機会は稀れ、ましてや飛騨の若者とのお話となるとね。でも、ははは、みつけた。
君:・・つまりネット情報ね。
私:ラインスタンプだよ。まさに世相を反映していると言ってもいい。数えきれない飛騨方言スタンプクリエーター様方。
君:なるほどね。ネット時代のネット方言学は情報収集もSNSというわけね。佐七君の得意はつまりはSNS方言学。 ほほほ

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