共通語・あした、が飛騨方言では、あしたり、になります。発音は平坦でアクセントはありません。
共通語では、更に語を省略して、あす、ともいいますが、ひとり飛騨方言のみ、語数が増えてしまっているのは
何故でしょう。
この、あしたり、という方言は、飛騨全域、白鳥、及び東濃一部で話され、他には、
岡山方言、下津井方言(岡山市)、鳥取方言としてのネット情報発信があります。
がしかし、だからといって、あしたり、は広域の方言であるから
古語からの転用であろうかと考える事は早計である可能性があります。
実際に古語辞典に、あしたり、を指し示す言葉が見つからないのです。
ひとつ思い浮かべられることは、実は、
飛騨方言では昼のことを、ひるまり、夜のことをようさり、といいます。
語源的には実は昼まりは、昼のまわ(周)り、お昼前後という意味で、これが省略されて、ひるまり、です。
ようさり、は古語辞典にある言葉で、あるいは長く"夜さりつかた"、という言い回しで、
夜の頃という意味で使用されます。
あるいは、だから、方言の発生に関する前代未聞、エポックメーキングな言葉が、実は、あしたり、で
ひるまり、ようさり、の二語との関係から、もともとは、あした、といわれていた言葉が、あしたり、
と話されるようになったのでは、と佐七は推察します。
これを裏付ける論拠は、岡山方言でも、よる、の事を、ようさり、と言うのです。
しかしながら、鳥取方言では既に、よる、は、ようさ、になっています。古くは鳥取でも、よるを、ようさり、
と言っていた事は容易に想像できます。
現実には、飛騨地方では既に、あした、と話す事が寧ろ普通になり、
あしたり、はあまり話されなくなっていましょう。
同様に、ひるまり、ようさり、もあまり話されなくなっており、
既に、ようさ、も飛騨では使われている、否、それすらすたれつつあり、単による、と話されつつあるようです。
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