大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

あっぽ・飛騨方言

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飛騨方言・あっぽ、は、餅を意味します。全国各地の方言でもある言葉ですが、着物の意味の地域、と履物の意味の地域があり、餅の意味は飛騨地域のみのようです。飛騨俚言ではないかと思います。

さて餅の意味のあっぽのネット情報は飛騨地域からの発信に限られます。餅商品の紹介情報が多いのです。極めつけはブラボー飛騨方言素敵、"あっぽ屋"という名の会社が複数あり、"奥飛騨あっぽセンター"という名の会社もありました。餅専門店であると主張してお見えのでしょう、いずれも飛騨の会社です。飛騨人の飛騨俚言あっぽ、に対する思いいれ、また、餅文化に対する思いいれが中途半端なものでないという事がおわかりでしょう。

あっぽ、の語源ですが、飛騨以外の地方で着物や履物の意味になる理由は佐七には不明といわざるを得ませんが、飛騨俚言あっぽ、は、あのぷうっと膨れる様を表わす擬態語からでしょうか。

また"あっぽ"をいただく上記会社名は例外として、あっぽ、から派生する言葉は、品詞を問わず存在しないのではないかと推察します。

ところで方言といえば、地域に限定した言葉と一般的には受け止められますが、ある社会階層に限定した言葉も方言といえます。実は、医師があぽる、という言葉を使用する時、餅を食べるという意味ではなく、脳卒中に罹患する、という意味の動詞です。医学英語 apoplexy (noun) に由来します。動詞・あぽる、は医療従事者の方言という事になります。

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