共通語のあまえる(自)、ですが、飛騨方言では、あまげる、といいます。ネット検索しますと、
昭和35年〜45年頃の土浦市北東農村部(上大津地区)の茨城弁集
あまげる、あまける、で『げ』は濁音・鼻濁音との説明があります。
あまげる、は飛騨俚言と茨城俚言であり、あまける、は茨城俚言という事になりそうです。
古語辞典には例えば、あまゆ(下二、源・常夏)、あまえいたし(形ク)、という品詞がありました。
あまえいたし、はきまりが悪い、という意味です。
ですから、飛騨と茨城でのみ、古代に、あまゆ(下二)、が、あまぐ(下二)、に音韻変化し、現代語の、あまげる、に変化した可能性があります。
あまげる(自)、は筆者の身近な人間から聞く言葉であり、飛騨俚言には間違いないのですが、他動詞になると、
あまげさせる、ということばが思い浮かべられます。
内省しますと、確かにそうなるのですが、また例えば同じ他動詞の意味を自動詞・あまげる、を用いて表現しますと、
あまげておらせる>あまげとらす、あるいは、あまげておかす>あまげとかす、と発音しても飛騨方言のセンスに合致します。
あまげさせる、あまげとらす、あまげとかす、の三者が筆者なりに考える飛騨方言の他動詞表現になります。
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