大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 地名用語
国(くに)
私:当サイトのテーマである方言学は国語学の下位分類であるのは勿論だが、民俗学とも深く関わっている。また日本史の知識は必須、或いは最重要と言ってもいい。
君:そこで表題となるわけね。奈良時代の事ね。
私:そう。飛騨国(ひだのくに)と呼ばれるようになったのが奈良時代から。大宝律令。
君:律令国家の下位分類として。飛騨国がスタートしたのね。国の定義は。
私:それが今日の本題。大化前時代は国造(くにのみやつこ)の支配領域を示す。その規模は大化後の郡にほぼ相当する。大化の改新で国郡制が敷かれると国造の数国を一国として行政単位の最大単位として制定した。大宝律令(大宝令、701年)では国を漢字二文字で表記する事・読み方は自由というルールだったんだよ。
君:ほほほ、わかるわよ。吉城・大野・益田の三郡を合わせて飛騨国と呼ぶようになったという事ね。
私:そうです。現在の高山市は旧大野郡の一つの村。但し国分寺があり、国府がおかれていた。大宝令の施行当初は58国2島(または58国3島)で、その後、時代とともに分割・新設が繰り返され、最終的には68国(五畿七道66国に壱岐・対馬の2島を加えるのが一般的)となり、この数は明治維新まで続く。この辺りが日本史受験の必須。つまりは飛騨という名前は日本最古の国名のひとつだ。おまけがあって、元々は斐太、ないし斐陀と呼ばれていたのが飛騨になったので、飛騨の歴史はもっと古い。
君:全国津々浦々に太古の人々、縄文人がお住みだったのだから、どの地方も古いのよ。
私:意外なのが和泉、丹後、美作(みまさか)、薩摩、大隅、能登、佐渡、加賀がその後に出来た国。スターティングメンバーじゃないんだ。これは入試に出ない。
君:あなた、若しかして米国の独立十三州賛美派ね。
私:ある意味ね。十三州は覚えて損はない。ボスがそのひとつであるロードアイランドのご出身で、それを自慢しておられたな。
君:廃藩置県(明治4年/1871年)で[国]は[県]に改められたのよね。
私:いや、違う。廃藩置県では、まずは旧藩をそのまま県としたため約300の「県」が乱立した。明治初期の大変な混乱を経て、「1都1道2府43県」に落ちついている。
君:あら、人口減により何れ鳥取・島根は消滅するとか、マスコミで言っていたわよ。
私:過去に一度併合という歴史的な経緯や文化、県庁所在地をめぐる感情的な対立も存在していて、すんなりとはいかないだろうね。
君:飛騨が富山に近いからと言っても、合併という事にはならないわよね。
私:うん。高山市は裏日本だが、東海地方。この矛盾。
君:高速道路で名古屋へあっという間の時代になったものね。
ほほほ