大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 言語障害(医学)

アプロソディア aprosodia とは

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私:アプロソディア aprosodia については適当な日本語訳が無いので困っている。
君:それよりも何の病気かしらね。言語障害の一種のような気がするけれど。
私:ギリシア語の接頭語「a-/an-」は否定を意味する便利な接頭語。つまりは脳の言語機能「プロソディ」がなくなってしまう病態を示す。
君:日本語にはなっているものの、抑揚、アクセント、その他が失われ、つまりは生き生きとした話し方が出来ない状態とでも理解しておけばいいかしら。
私:その通り。プロソディは(話し方の)韻律と訳される事も多いので、アプロソディアは韻律の障害と訳すのが適当だと思う。
君:プロソディの概念の理解は容易でも、方言学でこれを議論するのは至難の業ね。
私:まあ、無理だね。読者の皆様にはご想像していただくしかない。先ほどはユーチューブを当たってみたが、英語のコンテンツばかりで、日本語内容のものは皆無だった。但し、失声、特に心理的失声(歌を忘れたカナリア)、についての動画が散見されるが、これは韻律津の障害ではない。容易に想像しやすい例としては、東京生まれの東京育ちのお方が脳の病気を患い、それを境にアクセントが畿内アクセント風になってしまえば、彼の脳に大変な事が起きてしまったという事は誰でも直感できるでしょう。
君:また、別の例としては感情豊かな話し方が出来ていた人なのに、機械的な、ロボットのような言い方になってしまうようなケースね。
私:そう。文法・語彙はあっているが感情がこもっていない事、と理解すればいいね。
君:これは心因的なものではないのね。
私:その通り。非優位大脳半球のそこかしこが関与してプロソディというものは成り立っている。パターンは様々。先ほどみたが、報告は圧倒的に英語圏の文献に多い。その報告も実は全て症例報告だった。
君:アプロソディアの類型化というのは困難なようね。あなた、きっかけがあるでしょ。
私:するどいね。僕のお袋が左房血栓・脳塞栓を患い、右片麻痺になった。元々は左利きの人なので失語は免れたが、やはり、言い方が少し変。そこでピンときた。
君:少し変、という事は重症ではない、という意味ね。
私:ありがたい事にその通り。だから返って気づかれにくい言語障害がアプロソディアというわけだ。
君:ましてや飛騨方言なのだし。 ほほほ

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