大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 脳科学

アクセントの生成

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私:日本語を自由に話せるという事は、発声する全ての品詞について瞬時に高低差をつけて話す事ができる、と言う意味だから、よくよく考え見れば凄い事だ。
君:しかもアクセントの機能は、言葉の節目をとらえる、というたった一つの大切な機能に集約されけれど、更にこれは大きくは三つの機能に分かれるのよね。★単語の弁別機能、★★頂点表示機能、★★★境界表示機能。
私:脳の高次の機能という事になるが、今日は基本中の基本という事で、どうして高低差が生まれるのか、という事を解説しよう。まずは声門の解剖だ。

君:スリットをすり抜ける呼気が振動する事により、声が出来るのよね。
私:そう。その声の振動数が正に音の高低差、つまりアクセント、という事になる。全て数えると9つばかりの筋肉群がひとつひとつのモーラに対して声帯をピンと張る(高)か緩めるか(低)という作業をやってのけているんだ。
君:でも大脳の前頭前野では、例えば「花と鼻」と言う言葉を発声しよう、という意識が生まれるけれど、大脳は声門の細かい動きについては意識しないわね。
私:意識しないといってもこれらの筋群は全て横紋筋、つまりは大脳の運動野と前頭皮質の指令が無くては、言葉は発せられない。
君:でも私の意識の中にあるのは「花と鼻」というコンテクストだけよ。
私:そう考えるのは当然。実は縁の下の力持ちがいる。小脳だ。
君:なるほど、運動中枢ね。
私:確かに随意運動には違いないが、その仕事の大半を小脳がつかさどる半ば反射的な動きだ。小脳の脳細胞数は大脳の細胞数の実に八倍であり、然も極めてマルチな機能を持っている。つまりは下肢筋肉群を動かして歩きながら、当然ながら呼吸筋で呼吸しながら、両手でいろんな事をしながら、声帯の筋肉群を使って「花と鼻」と発するどころか、アクセントまでつけて発声する。大脳のやっている事は、「花と鼻」という言葉を話せ、と小脳に命令して、両耳から聞こえる「花と鼻」を解析して、はい・アクセントはあっています・合格です、と判定するだけ。
君:なるほど、極めて複雑なプロセスね。
私:以上が前置きだ。では声門から出る声の高低差、つまりアクセント、のお話に入ろう。
君:いえ、もうたくさん。結構よ。 ほほほ

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