大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム
1モーラ助詞
私:例えば東京方言韻律構造における1モーラ語という論文があるが、一言で言うとも1モーラ名詞の場合は有核・無核の問題が絡み、非常に複雑という事かな。
君:確かに、何度読み返しても判りにくい内容だわね。
私:だから、そこを簡単に一言で、1モーラ名詞は核の有無が問題となる。ところで「火」は明らかに有核なのであまり問題はないと思うけれど、「日」は無核「日が沈む、日に焼ける、日が長い」と有核「過ぎ去った日は、日に三度、失敗した日には」の例の如く、無核の場合も有核の場合もあると思う。同論文では「日」の無核例が提示されているが恣意性を感ずる。如何なものかな。
君:微妙と言えば微妙ね。
私:ここでは1モーラ助詞について考えてみよう。助詞は文節の末尾を飾り、1モーラ語が多い。然も格助詞では短母音「えお」を独占しているし、他の清音も独占する傾向が多い。何故かな。
君:頻出語だからかしらね。ジップの法則 George Kingsley Zipf(1902-1950), American linguist・・よく使う言葉は短く、あまり使わない言葉は長い、という法則。これだけパーソナルコンピュータが普及すると誰もそのようには言わなくパソコンの略語を使用するようになる。
私:僕もそう思う。日本語に於いて助詞は最頻出語だ。だから当然ながら短くなる。究極の形として1モーラ語・清音・母音が優先的に割り振られる。「僕ぁ君へ手紙を・・」
君:いやん
私:古代日本語で既にそのように割り振られたという事だね。冗談はさておき、有核・無核についてはどうかな。
君:簡単な法則ね。有核も無核もあり。強調したい場合は必ず有核。
私:多分そうだろうね。普段は無意識に使っているが1モーラ語が有核にもなり無核にもなるのは、品詞を問わずでしょう。
君:そんな事を言い出したら上記論文を全否定しているとも受けとめられかねないわよ。
私:そういう気持ちは無いが、難解な論文だね。品詞を問わず1モーラ語は有核にも無核にもなります、という、たった一言でいいんじゃないかな。
君:えっ!ええ。
ほほほ