大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 日本語アクセントの基本

呼びかけイントネーション

戻る

私:「呼びかけ」というのは「おーい、誰それさん」というような日常語の事。そして、この呼びかけにはイントネーション(抑揚)があるのは当たり前。これについて国研からの情報提供があった。日本語方言の呼びかけイントネーション
君:簡単に一言で瀬筒明出来るかしら。
私:うん。日本語はピッチアクセントの言語だが、宮崎・鹿児島・福島を代表とするN型アクセント(崩壊アクセント)の地方もある。
君:崩壊アクセントというのはピッチアクセントが存在しないという意味かしら。
私:当たらずと言えども遠からず。ところが世界の言語というものは平文(ひらぶん)を必ず強弱或いは高低のメリハリをつけて、つまりは意味の区切りをつけて話される。例外はない。従って上記の国研の情報は、日本の方言でも崩壊アクセントの地方はトーン優位になりますよ、という極めて常識的な内容だと思う。
君:鹿児島の地名は良いとして、甑島と小林の地名は。
私:甑島(こしきしま)は鹿児島県いちき串木野市の沖合約45 kmにあり、その隔絶性から、歴史と民俗の宝庫。言葉にして然り。小林市は、宮崎県の南西部に位置する市でN型アクセントの総本山のような所。お隣の都城市は方言学のドン・平山輝男先生の故郷です。やはりね。
君:要は国研の情報提供は、ざくっと、東京対鹿児島の呼びかけイントネーションの対比をなさったという事かしらね。
私:まあ、そんなところでしょう。繰り返しにはなるが世界の諸言語のイントネーション(抑揚)には共通項がむしろ多い。疑問文は上がり調子、命令形は下がり調子。
君:問いかけも同じね。「あなた、もしかして佐七?」は上がり調子、「おいこら、佐七!」は下がり調子。
私:「佐七?」は平板、「佐七!」は尾高。やはり、これって。アクセントの問題じゃないでしょうか。
君:ちょっと待ってね。あなた、単語の固有特性たるアクセントと、文章の抑揚たるイントネーションを混同しているわよ。実は「佐七?」も「佐七!」も一語文、つまりはこれはイントネーションの問題。 ほほほ

ページ先頭に戻る